2012年04月24日

ポータブルスキル

昨日に引き続き、新入社員の育て方について
少し書きます。

私が新人の頃、「ポータブルスキルを付ける事」を
しきりに言われていました。

「ポータブルスキル」というのは、その名の通り
「持ち運びの出来る能力」の事です。

あいさつやヒアリング能力など、「どこに行っても
必要とされる能力」とも言い換えられるかもしれません。

新卒だけに限りませんが、社員を採用するという事は
「労働力を手に入れる」というだけの話ではありません。
その人の人生の、責任の一部を持つという事だと思います。

そう考えれば、「会社を継続する事」に加えて、「もしその社員が
会社を離れても、他で通用する能力を身に付けさせる事」も
企業の役割だと個人的には思っています。

私は前職で人事にいた時はそう考えていましたし、優秀な人材は
そういうスタンスを持った企業に集まるという感覚があります。

ただ誤解されがちなのが、例えばプログラマーの方が営業に
転職するなら、ポータブルスキルなんて何もないね、と思われる事です。

それは作業レベルの事であって、その方がシステム構築を通して
「企業の問題解決」を行っていたなら、十分なポータブルスキルを
身に付けていた、と言えます。

きっとこういう人材は、どこに行っても買い手市場です。
そしてそこまで育てる事が、企業としての責任なのです。
・・・くらいに思っている企業が、「人材輩出企業」と呼ばれるのでしょうね。


もちろん最後はその人次第、という事も付け加えておきます。



同じカテゴリー(ビジネス)の記事
朝三暮四
朝三暮四(2012-10-12 19:51)

新人ふたり
新人ふたり(2012-10-03 21:01)


上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
ポータブルスキル
    コメント(0)