ポータブルスキル
昨日に引き続き、新入社員の育て方について
少し書きます。
私が新人の頃、「ポータブルスキルを付ける事」を
しきりに言われていました。
「ポータブルスキル」というのは、その名の通り
「持ち運びの出来る能力」の事です。
あいさつやヒアリング能力など、「どこに行っても
必要とされる能力」とも言い換えられるかもしれません。
新卒だけに限りませんが、社員を採用するという事は
「労働力を手に入れる」というだけの話ではありません。
その人の人生の、責任の一部を持つという事だと思います。
そう考えれば、「会社を継続する事」に加えて、「もしその社員が
会社を離れても、他で通用する能力を身に付けさせる事」も
企業の役割だと個人的には思っています。
私は前職で人事にいた時はそう考えていましたし、優秀な人材は
そういうスタンスを持った企業に集まるという感覚があります。
ただ誤解されがちなのが、例えばプログラマーの方が営業に
転職するなら、ポータブルスキルなんて何もないね、と思われる事です。
それは作業レベルの事であって、その方がシステム構築を通して
「企業の問題解決」を行っていたなら、十分なポータブルスキルを
身に付けていた、と言えます。
きっとこういう人材は、どこに行っても買い手市場です。
そしてそこまで育てる事が、企業としての責任なのです。
・・・くらいに思っている企業が、「人材輩出企業」と呼ばれるのでしょうね。
もちろん最後はその人次第、という事も付け加えておきます。
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